みなさんも『ユダヤ人はお金持ちで世界の金融を牛耳っている』などと言う話を聞いたことはないだろうか?
世界のお金持ちの35%はユダヤ人だそうだ。
そして、この理由について色んな人が、多くの書籍にしている。
ユダヤ人は数字が強かったから。
ユダヤ人は子供の教育にお金を惜しみなく使ったから。
ユダヤ人は自分の国を持たずに世界各地に点在していたが故に独自のネットワークを持っていたから。
ユダヤ教の聖典「タルムード」がビジネスパーソンにとって重要なことを教えてくれているから。
などなど。
色んな人が、色んな視点で理由を考えている。
ただ、上記の理由は要素の1つかも知れないが、ユダヤ人が等しくお金の世界において有利になる理由にはならない。
私が考える、ユダヤ人にお金持ちが多い理由は単純だ。
それは、ユダヤ人がユダヤ教を信じていたから。
言い方を変えれば、ユダヤ人がキリスト教徒ではなかったから。
ただ、これだけの理由である。
人類史において初めて貨幣が登場するのは今から5,000年前である。
そして、その時には既に金利という概念が存在していた。
しかし、西暦200年頃に東西に分裂したローマ帝国がイスラム帝国の侵攻により、地中海貿易が遮断されてから約1,000年は歴史上に金利についての記述が途絶えてしまい、再度金利についての記述が確認できるのは12世紀になる。
しかし、12世紀から16世紀の期間は金融業を行うことはキリスト教において良くない事とされており
一時期は完全に禁止されていた時期もあった。
もしも、その時期に金融業をしている事がバレてしまうとキリスト教から破門されてしまうのだ。
その中で、キリスト教ではない。ユダヤ教を信じるユダヤ人だけは初めからこの規制の外にいるので
自由に金融業を行えていた。
つまり、競合が限りなく少ない状態で、人々が求めるサービスを約400年間も続けてこれたのだ。
これは、お金持ちになるのは納得である。
もう少し小さな事例でいうなら、この様な例は他にもある。
アメリカのマフィアだ。
アメリカに禁酒法が存在した時期に、比較的後発でアメリカへ移住したイタリア人には仕事があまりなかった。
そこで、禁止されているお酒を密造して販売することにより経済的に力を持っていきマフィアという物が誕生した。
マフィアは違法というリスクを背負って財を得たが、ユダヤ人はリスクを背負わずに財を得てる。
ここで別の話のように感じるかも知れないが・・・
この2つの共通点は、「1つの主流派の枠組みの外で商売をしたから無競合の状態で富を得やすかった」という点だ。
この考え方元に、大麻などの法律に違反する方法ではなく現代に応用すると。
産業革命までのヨーロッパは、『キリスト教という考え方の中に、国という物が存在していた』
現在の世界経済は徐々に『資本主義という考え方の中に、大企業という物が存在している』
キリスト教が→資本主義に変わり
ルールを司っていた国という枠組みが→大企業に変わりつつある
実際に、GAFAと言われるGoogle、Amazon、Facebook、Appleがその経済圏においてルールを変えれば、その経済圏の中で、それは法律に等しい絶対的な力を有する。
ではこの現在において、新たなユダヤ人になるには?
資本主義という考え方の外で戦う方法の模索になるだろう。
ただし、現時点において完全に資本主義から離れて生きていくのは非常に難しく、過酷な道だ。
そこで現実的なのは、ニーズはあるが儲け辛いビジネスという、ブルーオーシャンにて経済活動を行うということ。
この私の考えがあっているかどうかの実証実験として以下の2つに取り組んでいる。
①無料で食品が購入できる通販サイト
②農業(今年はちゃんと収穫できて時給350円だろう)
金銭的には儲けづらいかも知れない。笑
ただ、豊かさの尺度は物質的な面だけではなく、精神的な面も存在すると思う。
特に、現在の日本においては物質的な面で言えば、最低の水準でもかなり整っており、さらに豊かになるには精神的な面の豊かさが非常に大切だ。
※特に、トイレットペーパーも買えない幼少期を送っていた私からすると、好きなタイミングでジュースを購入できるだけ毎回、物質的に豊かになったと幸せを噛み締めている。なんなら、幼少期は甘い物を買うお金がなかったので、中学校の時にスーパーで砂糖1㎏が200円程度で販売されているのを見て、これなら一生やっていけると確信したのを今でも覚えている。それくらい、私の物質的幸福を感じる沸点は低いので上記考えに至るのも少し影響していると思うが・・・
実際2021年は人生で、これまでにないほどん感謝や応援の言葉をもらっている。
それだけでも精神的には既に大富豪だ。
今後、資本主義経済の枠組み内は、AIの発達により、資本力との対抗策であったアイディアが無効化され、これまで以上に資本力がある所が勝ちやすくなる。
今、既に莫大な資本力を持っている会社は、この辺のAIや量子コンピュータあたりにお金を突っ込んでいれば確実にさらに儲けやすくなるだろう。
しかし、莫大な資本力を現時点で持っていない企業にとっては、こう言った儲けづらい市場での戦い方の模索が必要だろう。