5話にわたり『社会人に知って欲しい5つの話』と題して以下の5つの話をしていこうと思う。
1話目、自由な人生の送り方
2話目、目指せ不存在デメリット
3話目、達人に成る為の2万時間の法則
4話目、成長の3ステップ
5話目、番外編 奈良で暮らす仙人の話
本日はその4話目『成長の3ステップ』
第一話にて自由を手に入れる為の『力』について話しをした。
そして、その力を得る為の3つのステップについてお話しよう。
そもそも、私が人の成長に関心を持ち出したのは、どのようにすれば業績があがるのか?何となく分かりだした頃だ。
似たような業態で似たような売上の会社に同じ提案をしても、業績の上がり方が違うことに気が付いた。
この違いは何なのか?そういったことを考えながら様々な企業を見て行くと
『業績の上がりやすい組織』と『業績が上がり辛い組織』が明確に存在することに気が付いた。
そして、コンサルタントとしてただ、正論を言っていても業績は上がらないことに気が付いた。
これから業績の上がる会社の社員さんの共通点や、上がり辛い会社の社員さんの共通点などを洗い出した。
社員さんに業績の上がり易い働き方をしてもらわないと、ただ正論を言ってるだけの評論家になってしまうからだ。
そしてたどり着いた答えが以下の成長の3ステップである。
1、約束を守る
2、初動のスピードを早くする
3、考える
ここで最も重要なことは、3ステップなのであり、3つのポイントでは無いという点だ。
つまり、1から順番に行わないといけない。
1の約束を守るというステージをクリアしていない人に、初動を早くするように話した所で・・・
その約束は守られない。
逆に約束が守れるようになった人に、初動を早くするように伝えるとその約束は守られる。
初動が早くなると、そもそもの約束自体も減る。
初動の早い社員に何かを頼んでも、その場で終わらせてしまうので、約束にならないのだ。
そう言った人は、仕事における約束自体が少ないので、その少ない約束はさらに高確率で守られる。
そうすると、業務スピードも飛躍的に早くなる。
※この業務スピードについて詳しく解説している記事はこちら⇨仕事の「早い人」と「遅い人」の違いが生じるカラクリ!
業務スピードが早くなる事により初めて人は考える時間を確保できる。
いきなり、新入社員に自分で考えられるようにと話している会社は多いと思うが全く意味のない努力をさせていると言える。
むしろ、初めの段階では考えさせない方が最終的に早く自ら考えられる人になるだろう。
守破離とは良く言ったものだ。
※ただ、このブログを読むような、やる気満々の新入社員に対して、君たちは何も考えなくて良いから約束だけ守るように!などという伝え方をしてはやる気を削がれすぐに辞めてしまうだろう。
あくまで、最も早く考えられるようになるには・・・と言うことを忘れないで欲しい。
そもそも、この『考える』という言葉の定義が私が成長の3ステップで使っている『考える』とは違うからだ。
私が定義する考えるとは、未経験の事でも1から業績をあげる為のロジックツリーを作れ、その中で最も業績インパクトが大きい1つは何か?
ということを考えることを指す。
つまり、物事を構造化する力が必要なのだ。
これができるようになると売上規模にもよるが昨年対比200%以上など起こり得るのだ。
※具体的にはBtoCなどにおいて月商2,500万円を1年で9,000万円に成長させる為に何をすれば良いのか?これを見つけられる人を考えられる人と呼ぶ。
しかし、ほとんどの会社の考えるとは・・・
上司が説明するのが面倒なのに・・・
マニュアルを作っていないので、その場、その場の対応を自ら考えられるようにと言っているに過ぎないケースが多いように思われる。
これは本当の意味で考えると言うより、上司やお客様から怒られないようにするには、どうすれば良いのか?のケースを覚えると言う方が正しい。
こう言った3つの視点で色んな会社の社員さんを見ていると以下の法則に気が付いた。
1、約束を守る=年収400万円以上
2、初動のスピードを早くする=年収600万円以上
3、考える=年収1000万円以上
※上記はあくまで東京の給料水準なので地方ならご自身の地域の平均収入と東京とを比べて、もしも7掛なら上記の数字も全て7掛にして頂きたい。
上記の数字はあくまで最低の年収を指している。
2の初動のスピードが早いが考えるのがまだ苦手な人でも年収1,000万円を超えている人は結構多いと思う。
そして、冒頭で話した自由を手に入れる為の力の基準が年収600万円である。
私も人から聞いた話だが、大学の研究によれば年収600万円までは年収が上がるにつれて人の感じる幸福度は上昇するが、それ以上に年収が上がっても、年収増加だけではそこまで幸福度は上がらないそうだ。
外食にいけなかったのが行けるようになった・・・
車が買えなかったのに買えるようになった・・・
旅行に行けなかったのに行けるようになった・・・
一戸建てが買えなかったのに買えるようになった・・・
上記のように、年収の上昇により出来ることが増えるのでそれに伴い幸福度は上がる。
しかし、それ以上に年収が上がっても、出来ることは変わらずグレードが上がるだけで幸福度にはあまり影響を及ぼさないそうだ。
※グレードがあがるとは、国内旅行が海外旅行にあがると言う意味だが、誰と行くかやどんあ思い出になったかの方が更なる幸福度上昇には効果があるそうだ。
つまり、自分は考えるのは苦手だと言う人も2の初動のスピードを早くすると言う所までは努力で確実に行ける所であると言うことだ。
私、個人としては幸せはお金ではないと思う。
そして、私のように考える人もいるだろう。
従って、年収600万円(地方なら約420万円)もいらないと言う人もいるだろう。
しかし、第一話で話したように、焼肉を食べたいと言うこと1つにしても多くの選択肢を持っている人は
高級焼肉を食べる事や、安い焼肉を食べる事や、はたまた食べないと言う選択肢ができる。
つまり、会社にとって年収600万円支払っても良いと思える人が、自分は年収は400万円で良いので時短で働き、家族との時間を大切にしたい。
などの選択肢を持てるが・・・
年収240万円の人が時短にして年収160万円で家族を養えるのか?と言う疑問もさることながら・・・
第二話で話したように、新入社員とは会社に対して借金からスタートしているので存在メリットになっていないのに、そんな個別対応してくれるはずもない。
もししてくれるとしたら、それは正社員ではなくアルバイトやパートになるだろう。
従って、みなさんはまず以下の2つは必ず身につけて欲しい。
1、約束を守る
2、初動のスピードを早くする
それが、まぐれではなく・・・自分なりの幸せにたどり着く第一歩だからだ。
自分の好きなことをして生きて行く。
とても素晴らしいことだと思う。
しかし、それには力が必要だ。
上記の2つの力は、全てのことに共通する普遍的な力なので、たとえ将来YouTuberになるとしてもあって損はないだろう。
そして、力を手にして、自分なりの幸せを見つけて欲しい。