先日イギリスに行ってきた。
まず、私の話をする前にイギリスについて再度おさらいをしておこうと思う。
【知ってる人も知らない人もイギリスの今昔】
実は色々な民族に支配されているイギリスだが、今から約250年前に世界で初めて産業革命を起こし、世界中に植民地を抱え栄えた大帝国。
しかし、人件費の高騰に伴いモノ作りの中心がイギリスからアメリカ→日本→中国→???と移り変わる中で金融に力を注いだ結果、自国でモノ作りが衰退し経常収支(経常収支 = 貿易収支 + サービス収支 + 第一次所得収支 + 第二次所得収支)は1983年を境に赤字が続き、世界への発言権が失われるだけではなく、EU内での発言権を失い。EUの事実上主導権を握っているドイツの属国のような扱いを受け。ついには、曲がったバナナを販売してはいけないなどのふざけた干渉までされ、それに不満を募らせた国民が国民投票により決めたEU離脱。EU離脱を発表した途端に各国が一斉に本当にEU離脱するなら取引しない。と言い出しこのままでは、戦争もしていないのに敗戦国になってしまう。と再度国内で揉めている。
ついには、日本のゆうちょ銀行はポンドの取引を中止する始末。
そんな波乱の真っ只中の面白過ぎるイギリスに行って来たのである。
【イギリスの物価】
もちろん、観光地はしっかりとボラれるのだが・・・現地の激安スーパーに行くと以下のような値段で商品を買うことが出来る。
前提知識として、日本のスーパーで食料品は1g=1円がコスパの良い1つの基準になる。
ほとんどの人が500gでお腹いっぱいになると思うがその満腹感を500円で得られれば人はお得と感じるのだ。
だから豚肉なども100g100円を切って来ると広告の品になりやすい。
逆に1g=4円になると高級食材の仲間入りとなる。国産の和牛は100g=400円以上するのを思い浮かべてもらえれば分かりやすいだろう。
イギリスの激安スーパーの価格
2kgの鶏肉・・・・・・・・580円
400gのクッキー・・・・・・45円
500gのぶどう・・・・・・・217円
2ℓのコーラのような飲み物・・56円
この物価からも、かつての大英帝国の力が失われているのが明らかだ。
【イギリスの日曜日】
そんな悲惨な状況下のイギリスの日曜日を呑気にお散歩していると、とても興味深い光景が眼に映る。
上記はロンドンの中心地にある公園なのだが、そこにはただ芝生があるだけで特に何の遊具もない。ただの広場だ。
そこへ、何千人と言う人がそれぞれ家族や友人らと集まりただお話をして楽しんでいる。
中にはワインを1本片手に持ちラッパ飲みで仲間たちと分かち合うグループもいれば
何も持たずにただお話をするだけのグループもいる。
日本の花見とは違いとてもラフで、準備が要らないのでおそらく天気の良い週末は毎週このように楽しんでいるのだろう。
この広場には、至る所に笑顔が溢れ。幸せそうなオーラに満ちていた。
日本人は友人と語らう際にしばしば、居酒屋やカフェなどの場所を借りてお金を使いその時間を楽しむが、彼らはそんなお金がなくても楽しみ方を知っている。
【幸せはなるものではなく。見つけるもの。】
このイギリスの光景を見て、どんな状況下でも人は幸せになれる。と言うことに気付かされたと同時に。
人は○○になるから幸せになるのではなく。今ある幸せを見つけることを出来る人だけが幸せを感じることが出来ると言うことに気付かされた。
今の生活の中に幸せを見つけられる人の生活が、向上すれば幸せと感じる時間や回数は増えるかも知れないが・・・
逆に今の生活の中で幸せを見つけることができない人は、どんなに生活が向上してもその人は幸せにはなれないのだろう。
つまり、幸せになりたいと願っている人はそのままでは一生幸せになれないと言うことなのだ。
この考え方は様々な応用ができそうだ。
今の会社に不満しかない人は、違う会社に行っても不満しか感じず転職を繰り返してしまう現象もこれと近いのかも知れない。
逆に今の会社に満足しているが、さらに違うことがしたくて転職する人はその転職先でも満足する確率が高いのと同じように。
この気づきの大きさは・・・
布団の中が一番幸せで引きこもりの私が、わざわざ大金を使ってイギリスまで行った甲斐があったのでひとまずホッとした。