2015年6月11日
みなさんは、1G(ガジロン)と言う単位を耳にした事はあるだろうか?
前回の記事にて、業績を圧倒的に上げたいのであれば、自社にとって最もインパクトの高い事だけに集中しなければいけないと言う話をさせてもらった。
そして、自社にとって最もインパクトの高い事とは何か?を見極める方法はロジックツリーだという話をさせてもらった。
ネットを活用(ホームページやネットショップ)して売上をあげるには全て以下の公式が当てはまる。
売上=①アクセス数×②成約率(CVR)×③客単価
つまり、『売上の向上』をロジックツリーの先頭に持ってきて、上記の①~③を第二階層目とする以下の図を作ると言う事だ。
また、①~③にはそれぞれ適正値と言う物があり、それに見たっていないヶ所をまずは改善していく。
《自社サイトにおける①~③の適正値》
①アクセス数=新規のアクセスは、検索ボリュームの40%まで可能
②成約率(CVR)=価格面(3万円以下なら1%以上、5万円以上であれば、0.5%程度)、商材特性(型番なら1%以上、非型番なら0.5%程度)
③客単価=カテゴリー毎の業界平均(ネットにおける)
※上記の成約率に関しては、モールであれば3倍すれば適性値となる。
そして、上記の図におけいて、紫の項目が比較的にインパクトが大きいのでそこから改善をしだす。
ここまで、話してやっと1G(ガジロン)について触れられるだが・・・・
上記の様な話は、どこにでもありふれている話だろう!
そして、売上を昨年対比130%程度行っている会社はみなさん、上記の改善を行っているだろう!
しかし、ほとんどの会社が、改善したあとの効果検証が適当な多い。
その改善施策を行った事により何円の売上増に寄与したのか?
成約率が0.1%上がりました。
と言う報告を受けて、その施策が効果はあったのは把握している会社は多くても・・・
それにより、何円売上があがったのか?把握している会社極めて稀だ!
何故なら・・・
これまで人類は、①アクセス数 ②成約率(CVR) ③客単価 を円ベースに変換する術を持っていなかったからだ!
アクセスと成約率が同時に向上した際に、どっちが売上に対するインパクトが高かったのかを見極める術を持っておらず
ただ、『アクセスが上がった!成約率が上がった!だから売上が上がった!』と喜んでいただけで、今後どちらに注力しなければいけないのか?と言う議論は感覚で行っていた。
※もちろん、上記の話は昔の私の事を指しているのだが・・・
そこで編み出されたのが・・・
1G(ガジロン)=1円と言う単位!
これは、成約率が上がった事により、理論的にはいくらの売上に寄与したかを出すための単位であり、その単位の算出方法は以下の図を参照して頂きたい。
※上記について更に詳しく知りたい方は、以前に書いた以下の記事も参照下さい。
簡単に説明すると、昨年の同月の各数字を見比べるて、そこから出てきた①アクセス数 ②成約率(CVR) ③客単価 毎のG(ガジロン)は、実際の昨年同月との売上と1円単位まで一致する。
そこで、①アクセス数 ②成約率(CVR) ③客単価 毎のG(ガジロン)において一番プラスにインパクトの高い数字をさらに伸ばすべくそれを実現した施策の更なる深堀を行うだけである。
※もしも、上記のようにマイナスに寄与している場合は、基本的には外部環境の変化よるため、競合の動きをチェックして、負けている部分は補う程度で問題ない!
あくまで、売上に対して、プラスに寄与する自社の強みを更に伸ばす方が圧倒的な差別化になる。
そして、やる事を減らした分だけ、さらに他社が引くくらいの深堀を行えるため、さらに差別化が進むと言う構図である。
いつも、後輩のコンサルタントに私が言っている事は・・・
『業績上げたかったら、どうすれば業績上がるか?なんてアホな事を考えるなよ!』
『未来に答えなんて無いから!答えは過去にしか無いから!過去をしっかりと見ればそこに答えがあるから!』
と言っているのだが、その過去の見方が上記の①アクセス数 ②成約率(CVR) ③客単価 毎にG(ガジロン)に置き換えると言う手法である。
ここで少し話を変えたい!
この①アクセス数 ②成約率(CVR) ③客単価 毎にG(ガジロン)に置き換えると言う手法はIT系の業界に対して全く新しい効果検証(原因分析)の方法ではあるのだが
果たして、この手法は、IT系の業界に対して、新たな効果検証(原因分析)手法と言うインパクトに留まるのだろうか?
私の答えは『否』である。
なぜ、私が上記の様な1施策ごとに売上へのインパクトを同じ円ベースにて見比べられる方法を編み出したのか?
正直、私は経験則からどの施策が1番インパクトがあったかは昔から掴んでおり、そこから施策を絞り込む事は可能だった。
それを、なぜざわざわ数字に置き換えたのか?
それは、『実行力』を増すためである。
私は、あくまでコンサルタントだ!実際に実行するのは各支援先の社員さんである。
人は、目隠しをして全速力で走れないものである。
つまり、その施策によって本当に売上が上がるという確信が無ければ、心のどこか・・・無意識レベルにて『これをやって売上が上がらなければその作業時間は無駄になる』と言う思いが働き
実行力が落ちる。
だからこそ、同じ単位による効果検証が必要だったのだ!
つまり、この手法は、原因分析に留まらず・・・
実行力を増加させるための、手法と認識していただきたい。
さらに、話を飛躍させるのであれば!
なぜ私が、上記の様な実行力にこだわるのか?
実行力だけにこだわるのであれば、叱れば良い!動きが悪ければ減給などの罰を与えれば良い!
しかし、それをせずに実行力を与えたい最大の目的は・・・
『成功体験』である。
『失敗は、成功の元である』
『しかし、人は、失敗しても成長しない!』
『成長するのは、成功した瞬間だけだ!』
元々の地点から成功した地点を線で結んだ瞬間に、その延長上に進めば良いと言う事が明確に分かり、人は自ら進んで成長していく。
ただ、ややこしいのは、成功しても自分の手柄だと思わなければ、それは自分の成功体験としてカウントしてくれないと言う点である。
従って、何かを無理やりやらせてみて、上手く行っても人はそこから爆発的に成長はせず・・・
何かを実行す売る前に、自分で『確かにこれを行えば売上が上がるな!』と言う確信を得た元に、自ら工夫して、与えられた指示以上の行為を行った瞬間に
その成功を自分の物と認めてくれるのである。
つまり、何か言いたいのか!
この①アクセス数 ②成約率(CVR) ③客単価 毎にG(ガジロン)に置き換えると言う手法はIT系の業界に対して・・・・
↓
全く新しい売上の原因分析手法であると同時に・・・
↓
社員の実行力を増すための手法であると同時に・・・
↓
成功体験を元にした、『人財育成』手法なのである。
ネット上には、さまざまな手法が飛び交う!
その時々の旬の手法が!
ただ、『人財育成』こそが、どの様な時代になっても決して色あせる事に無い
最強のノウハウである事は間違いが無く
それを、ありがたい話から気づきを与える、従来型の人財育成とは異なり
業績アップを元に、『人財育成』を行うと言う非常に実行的な手法だと言うことだ。
本日伝えたいこと:『私がIT業界に対して、結構良い仕事をしたと言う事』