2014年5月20日
本日は年商10億円の企業様での支援。
この企業は製造・卸・直販・小売をしている会社。
その中で、直販事業部の事業部長さんから以下のような相談をされた。
部長:『在庫が3500万円ほどダブついてキャッシュフローがやばかったのですが、1500万円分くらいは在庫処分の方法のめどが付いたのであと2000万円分を8月中に在庫処分しなければなりません』
部長:『とりあえず、直販サイトで販売するために、コンテンツを充実させて成約率を上げようと思うのですが!』
私:『なるほど!売上をアクセスと成約率で考えた際にコンテンツを強化する事により、価値を伝えて成約率を上げる事により、販促も強化できるようになるのでアクセスも増やせると言う事ですね!』
部長:『まぁ~そうですね。』
私:『それが上手くいって、成約率2倍!アクセス2倍!になれば最高ですね!』
部長:『そんな上手くはいかないと思いますが、やれる事はやらなければ!』
私:『いやいや!実際に成約率2倍!アクセス2倍!いけたらどれくらい在庫はけるんですか?』
部長:『う~~~ん!いけて200~300万円分ですか?』
私:『そうですよね。全て2倍になってその数字ですよね!』
部長:『・・・・』
私:『要するに、無理ですね。』
部長:『けど在庫は、はけないと本当にやばいです。』
私:『まずは、受け入れる事からはじめないと冷静な判断は出来ないです。』
私:『じゃ、直販サイトで在庫2000万円分を販売しないとしたらどのような策がありますが?』
私:『1500万円の在庫のはけ方を、少し○○に変えれば可能性が出てこないですか?と言うより直販サイトより圧倒的に可能性を感じるでしょう!』
部長:『それは、確かにそうですね。ただ、社長がなんと言うか・・・』
私:『今、電話してみて下さい。』
部長:『社長・・・△△の案件ですが××と言う理由で○○に変えて販売をしようと思うのですが・・・・』
社長:『うん!そうしよう!』
部長:『あっ!』
私:『社長何て言ってました?』
部長:『ビックリする位あっさりOKでした。』
この部長は本当に優秀だ!
責任感も強く!奥さんの出産と言う理由で仕事がやりきれなかった事について謝るくらい責任感が強い人!
だからこそ、自分の持ち場での在庫処分をしないと言う決断は中々やりにくいもの!
しかし、無理なものを無理やりやろうとしても、それは無理!
物事を受け入れた瞬間からしか、解決の糸口は顔を出さない。
この『受け入れて』『何かをやめる』と言う事は、当事者では中々できないもの。
そう言う意味では、今日は我ながら、中々のコンサルタントらしい仕事をした気がする。
この会社の前期の売上実績は10億円
そして、2014年度の売上目標は30億円!
そして、2015年度の売上目標は100億円!
100億円までのステップは、ほぼほぼ見えていたが、実はこの在庫処分だけが唯一見えていなかった・・・しかし、今日でだいぶ見えた。
この会社は、本当に頭が良いので、今日の直販で在庫処分を『やめる』と言う提案だけでもう、100億円までは勝手に行きそうな気がする。
たぶん、この会社の社長くらいしか気づいていないけど・・・
私の中で今日はそれくらい大きな仕事をしたつもりだ!
※ただ、このスピードでの成長はコンサルタントの提案の域をはるかに超えているので他のコンサルタントの人は絶対に真似しないように。
この会社だから出来る事だし、社長がしっかりとコンサルタントの提案の域を超えている事を理解した上でジャッチしているから成り立つ事。
本日伝えたい事:『今日であと2年分の貯金が出来たので2年かけて300億円のなり方でも研究しとこっと!』