2014年5月18日
先日、とあるスポーツ用品メーカーへ支援に行った。
その会社の製品は、日本の5~60%のシェアを誇る圧倒的1番メーカー。
そのスポーツに関わる人なら知らない人は存在しなレベルのメーカーさん。
相談内容は、日本全体で見ると圧倒的シェアを誇っているのだが・・・EC上(ネットショップ経由)の売上となると他のメーカーにシェアを取られているとの事。
その理由は、他のメーカーがネットショップが販売し易いように画像や商品スペックの提供をしているのに対して、今回の企業は出遅れた形になっているからだ!
そこで、ネットショップが喜ぶ事を教えて欲しいと呼ばれたしだい。
そして、様々な提案はしたのだが全部はできないだろうから、まずは売れる商品ページをメーカーが作ってくれればネットショップは喜んで取り扱ってくれるので、まず商品ページを作ろうと言う事になった。
すると、その会社の常務は、『よし!次に佐藤さんが着てくれる2ヶ月後までに商品ページを作成するぞ!』とやる気満々!
しかし、私は以下のようにお話させて頂いた。
私:『ネットの世界』は『リアルの5倍の速度で日々進んでいる旨を伝え、2ヶ月後に完成とかリアルで店舗用のポップを1年後に作成すると言っているのと同じですよ!』
私:『従って、スピードの速いネットショップならこの商品ページを作るのは1日でやってしまいますよ!せめて、2週間後には完成しなければ!』
常務:『なるほど!そりゃ確かにそうだ!1年後はまずい!2週間で作るぞ!』
それから・・・2週間後
一切商品ページのラフすら来ない・・・・そこで、私から『現状のままで良いので一度見せて下さい。』とメールをする!
それから・・・2週間後(延べ1ヵ月後)
ワードに商品の特徴をメモしたものが送られてきた!しかも、製造側の専門用語だらけ!
そこで、私はあわてて電話をし、『この専門用語っぽいのはユーザーはみなさん知っている言葉なのですか?もしも知らない言葉なら具体的にユーザーのメリットに言葉を置き換えて下さい。』とお願い。
それから・・・1ヶ月後
全く同じワードが再度送られてきた。
そこで昨日、再度その企業に行き、なぜこの様な事になっているか確認すると、前回の会議の時に商品ページの作り方を聞いていた担当者さんが、会議に出ていなかった製造側の技術者の方に作られていたことが発覚!
そして、再度ユーザーのメリットになる用語に置き換えるように説明すると・・・
常務が『分かりました!次回までに作り直します!』
私:『いえ!今作りますよ!』
それから、その商品について20分ほど説明を受け私が商品ページのラフを作成。
おそらく、あの時に私が作成していなければ120日経っても商品ページは作成されなかっただろう!
日本最大のメーカーの幹部層10人が集まって120日で作れなかったものを私が1日で作成するのだから
常務は大喜び!
常務:『これでやっとネットの販路が見えました!ばっちりうちの商品の説明ができている!』
ここで問題は・・・・じゃ、私とこのメーカーの人達では120倍の能力の差が存在したのか?
『絶対にそんなはずはないと!』断言できる!
私が頭を使ったのはヒアリング20分とラフ作成20分程度!計40分
それに対して、メーカー側の商品ページの作り方を聞いていた担当者の方が頭を使った時間は0分
ただ、それだけの事だ!
もちろん、私は日頃、この様な商品ページの事を考えているので普通の人よりは早いだろう!実際に私が始めて商品ページを作った際は今より本当にレベルの低いもので3時間とかかけて作った記憶がある。
しかし、それでも本来なら私が1日(40分)で出来る商品ページの作成を始めての人でも1日(3時間)で出来るはずだ!
つまり、日にち単位では全く差が出無い!
何が言いたいかこの辺でまとめようと思う。
人の能力は大差はなくても、『考える』と言う行為を先延ばしにしていては結果は100倍の違いに簡単になってしまう。
ここからは極論を言おう!
たとえ、人生を大きく左右させる重大な決断であっても1日で決められるはずだ!
なぜなら、真剣に8時間以上考えられる人などほとんど存在しな!
多くは1週間に1回、3分程度の時間を費やし1年(52週)経っても156分も使っていない。つまり、3時間も使っていないのだ!
そして、我々のように考える事に、慣れれば、普通は8時間かかる程、複雑な事でも10~15分で答えにたどり着く。
つまり、人生を大きく左右する決断でも10~15分で決断できる。
業績を上げるには、『スピード』が最も大きく影響を与える。
正しい、決断よりもスピードの方が重要!
この、『考える事を後回しにしない』と言う事を身につけた人は、人より100倍の成果を手にする可能性は非常に高いと言える。
本日伝えたい事:『『考えてきます』と言う言葉を発している時間がもったいない!』