2014年2月15日
船井幸雄さんは、その昔『喧嘩の船井』と言うあだ名があった!
どうすれば、競合に勝てるか!
その追求に邁進し、その結果から上記の様なあだ名が付いたのだろう。
しかし、船井さんがある地方公演中に突然、包丁を持った男の人が壇上に上がろうとしたそうだ!
その男の人は直ぐに取り押さえられたので何事もなく終ったのだが・・・
その後、船井さんがその男性に『なぜこんな事をしたのですか?』と直接話した所・・・
その男性は『お前が、指導している店のせいでうちのお店が潰れてしまった!全てお前のせいだ!』
・・・・
この話を聞いた船井さんは、以下の様な事を感じたらしい・・・
『これまで、一生懸命支援先(クライアント)に喜ばれるように頑張ってきた・・・そして、今ではそれなりに喜ばれるようになってきた・・・しかし、今回のように自分の仕事によって悲しむ人が存在する。このままで本当に良いのか?』
この経験から、その後船井さんは『競争から共栄』と言うシフトチェンジを行われた!
具体的には、競合のスーパーが『お肉』の品揃えが強ければ、自社は『お魚』と『野菜』を強化する。
そして、『お肉』は競合で買ってもらって、『お魚」と『野菜』はウチで購入してもらう。
従って、両社が繁栄していくと言う支援をしていった。
その後、船井さんは以下の様な言葉を残している。
『絶対に喧嘩してはいけない。仮に勝ってしまっても、倒した企業から恨まれる!恨みの力は強い!従って、結局いつしか仕返しをされて、倒されてしまう。』
『しかし、もしも、競合が自社を倒しにきた際は、正攻法にて倒さなければ成らない。卑怯な方法をとると恨みを残す。だから正攻法にて倒す事により恨みを少なくする事が大切ですよ』
この話しを、私はコンサルタントに成る前から知っていた。
そして、コンサルタントのあるべき姿を知り、現場に行った!
そして、そんな理想が通用しない事が直ぐに身にしみた・・・
そもそも、ネットショップの世界はそんなに甘くない。
上記の理想は、売場面積や在庫の制限があるリアル店舗でのみ可能性のある話だ!
その事に気付いてからは、いかにシェアを効率良く奪うかの事ばかりを考えてきた。
人のもの(シェア)を奪わなければ自社が潰れてしまう・・・
この事を考えだした頃は、よく中学校で習った芥川龍之介の『羅生門』を思い出していた。
しかし、人のもの(シェア)を奪う事はそんなに容易な事ではない
相手も必死に守っているし、さらには奪いにすらくる
本当に焦った・・・
そして、ゲロを吐きそうになりながら・・・
やっていくうちに、やっとネットショップにおけるシェアの奪い方が確立してきた。
ここで一気に話を変えたい!
知っている人も多いと思うが、ここで孫子の話だ。
孫子も戦いに関して船井さんと同じく、絶対に戦うなと言っている。
そして、また戦いを挑まれた時はそれを回避する方法を考えろと言っている。
それでも無理な場合は・・・必ず短期戦で勝たなければ成らないと言っている。(ここの部分だけが船井さんと少し違う所)
その理由を、『戦いが長引けば、両国とも田畑があれ、大切な労働力を失っていく。つまり、どんどん国力が弱体化してしまう。その様な状態で最終的に決着が付いた際、負けた国は滅びるしか道は無い。しかし、まだ国力があるうちに短期で決着が付けば、そこからやり直しが利くから』と仰っている。
私の支援先は既に戦いを行っている。
さらに、ネットショップは、他店と見比べが容易だ!つまり競争が激化し易い。
従って、リアル店舗よりも、勝ち組を負け組みがはっきりし易い。(極端な話0か100の世界)
つまり、既に戦っている我々に残された道は、『愛を持って!この1~2年中にネットショップにおける取り扱いカテゴリーにおいて白黒をつけると言う選択ししか存在しない』
かなり物騒な話をしているのは、重々承知している。
しかし、競争とはどれだけ綺麗ごとを並べても本質は戦いだ!
その事から目を背けては決して成らない。
我々が常に動植物の犠牲の上に生きている事を忘れてはならないのと同じレベルで、競争により売上をあげる事とはどの様な事をさしているのかを知らなければ成らない。
競合の会社の家族の生活までも考えなければならない。
そして、知れば知るだけ、愛をもって、死に物狂いのスピードで短期決着をつけなければ成らない。
体力があるうちに決着がつけば、その競合はリアルに力を注げるかも知れない。
他の事業に力を注げるかも知れない。
その様な状況下で、ゆっくりと(昨年対比120~130%)業績を上げようとしている企業は、どれだけグロテスクな事をしているか知らなければ成らない。
本日伝えたい事:『競合店の社員さんの子供の養育費確保の為に!覚悟を持って倒さなければ成らない』