2013年5月26日
【本日のスケジュール】
8:00~12:00講義(ダイソータイランド)
13:00~15:00(エメラルド寺院)
15:00~16:00川で迷子
16:00~18:00アイサム駅→チットロム駅を散策!
8:00~12:00講義(ダイソータイランド)
100円均一ではなく、ダイソーの商品を600円均一で成功している。
※厳密には、60バーツなので、日本円では180~200円均一であるが、タイは日本の3分の1の物価なので感覚的には我々が600円の物を購入している。
社長いわく、『売場にて高級感を出しているから上手く行っている』と言っていた。
ただ、良く話しを聞いているとどうやら華僑の人との結びつきを強く持てたのと現地の人に完全に店舗運営を任せている事が勝因のようだ!
ダイソータイランドは現在71店舗!今年中には100店舗に拡大の予定!
しかも、タイのダイソーの方式を逆にこの度日本に逆輸入する事が決まっているそうだ。
どう言う事かと言うと!
最近、ダイソーは空きテナントにほぼ無料のような価格で出展できていたため、売場が煩雑になっており、じわじわと1店舗あたりの業績がおちてきているとの事。
そこで、1店舗あたりの業績の良いタイの方法を日本に取り入れる予定。
13:00~15:00(エメラルド寺院)
昼からは、会社の研修コースに飽きたので1人抜け出して観光へ!
※言葉の分からない知らない所を1人で行動するのは怖いと思ってしまった・・・
怖いと思ったら絶対にしなくてはならないと言う小学校からのルールを忠実に守るため、私に抜け出す以外の選択肢はなかった(笑)
既に今から仕入れや物づくりの場所として、タイを見ても既にルートが決まっていたり、詳しい人が沢山いると思ったので市場としての視点でタイを見る事にした。そこで、オーソドックスに観光地と地元の若者が集まる場所を見に行く事に!
そこで、一番初めに行ったのがエメラルド寺院(ワット・プラケオ)
エメラルド寺院とは、国王の祭事を行う場所らしく礼儀として『短パン』や『サンダル』が禁止されているようだ!
そして、私は弾丸で短パンだったため、あえなく諦める事に・・・と思ったら近くにいたヨーロピアンなカップルがいきなり、路上で・・・しかも、神聖な場所で・・・ズボンを脱ぎだした!
どうやら、短パンの上に長ズボンを履いていた様だ!そのズボンを鞄に入れて颯爽と別の場所に向かって行った!
何と準備の良い人だ?きっと、ネットを使ってその様な裏技を編み出したのだろう!
・・・・ちょっと待てよ!こんな裏技使える人がそんなに多くいるはずはない。きっとレンタルのズボンが存在するはずだ!と思った私のカンは的中!少し離れた場所にレンタルを行っている場所を発見!200バーツにてレンタルする事に!日本円にすると600円くらいだが、感覚的には2000円相当・・・やられた・・・
そして、中にやっと入れた。中の内容は書かないが凄かったとだけ言っておこう!そして、日本と同じように様々な手法を凝らしてお金を払うシステムが作り上げられていた。基本的には、願いが叶うのだろう!
人は、願いが叶うのであればお金を払う!
そして、願いがない人にお金を払わせるには、願いを生み出せば良いのだ!
しかし、どうやって?
答えは簡単だ!何かを禁止すれば良い!
そうすると、その禁止を抜けようとお金を払う。まさにズボンのレンタルだ!
この寺院はそこまで姑息な事は、考えてないだろうが結果そうなっている。
この事は、かなり勉強になった!
15:00~16:00川で迷子
エメラルド寺院から繁華街には『川を船で下ってから電車に乗れば良いよ!』と教えてもらったので早速ワクワクしながら船に乗る事に!
そして、辿りついたのは・・・・対岸!
私は勝手に船は、『上る』か『下る』しか選択肢がないと思い込んでいた。そこで上りの船とは違う方に乗り込んだら・・・・
この変で色々戸惑い訳のわからない所をさまよう羽目に・・・
しかし、この迷子の時にまた大きな発見が・・・
その発見は、電車に乗っている時の車内での事。音つきの洗剤のCMが流れていた。そして、CMの内容は洗剤のボトルが汚れた衣類をボコボコにどついて汚れを落とすと言う迫力満点なCMそして、汚れの落ちた衣類からは良い匂いがすると言う内容。
要するに、まだタイでは満足に汚れを落とせる洗剤が充実していないのだろう!
現在の日本だと汚れを落とすのは当たり前でそこではほぼ差別か出来ないので柔軟性や香りにて差別化を図ろうとしている。
このCMを見て思ったのは、一番効率の良いマーケティング方法はその国に行ってマーケティングされまくっているCMをひたすら見る事だろう!
16:00~18:00アイサム駅→チットロム駅を散策!
結論から言うと!完全にバブってる!
日本で言うイオンモールの様な所で、ロールスロイスなどの高級車が8メーカー販売されていた。さらに、30以上のマンションの分譲販売!
このバブルに乗じてやはり、ボディコンを来た女性が出現する始末!
最終日には、何を勘違いしたのか私の後輩は芸能人も使いこなせるか分からない様な大きなサングラスを付けだす始末・・・(笑)
そのバブル的な状態から私が何を感じたか・・・
現状の売場はこれからくる競争を視野にいれていない。
売場のレベルは本当に凄い!
何が凄いか?アイキャッチの方法が全て新しい。
完全に店内の空間を含めたディスプレイにより商業施設内の集客を行っている。
これは、完全にバブルがなせる技だろう!世界各国の1流企業がこぞって最新の商品はもちろん、売場の技を全て集めてきている。
では、このタイの売場を参考にして日本でも、成功するか?
それは、厳しいだろう!
あくまで、この売場自体もバブルがなせる技!
あまりにも売場面積を贅沢に使っているし、内装にもお金をかけまくっている。
現在、タイは3社ほどの財閥系のデベロッパーが仕切っている様だが、要するにまだ競合がいないので建てる商業施設は全て大賑わい!
しかし、これからドンドン新たなプレーヤーが出現して新たな商業施設が作られればどうなるか?
確実に、集客は分散され、そのお客を呼ぶために価格を安くするので利益率が悪くなる。
すると、売場効率が会わなくなる。
そのタイミングが来るまでにシコタマ稼いで現在の商業施設を全面的にリニューアルできるのであれば問題ないが・・・
この視察を通して感じているライフサイクルの速度から本当に危険な追いかけっこの様な気がする。まぁ、今既に経っている商業施設は生き残るかも知れないが・・・
従って、これからのお店は、10年後の競争時に備えてリニューアルし易い構造に設計しなければならないだろう!
しかしそうも、簡単にはいかないようだ!それは、風水の存在。
中国やタイでは、風水をかなり尊重している。
そして、この風水の考えを忠実に守ると売場効率が悪くならざる終えない。
つまり、何が良いたいかというと!
競争が始まると日本は戦い易い!
風水をあまり気にしないと言う事もあるが・・・
ずっと、激しい競争ばかりを行っているからだ!
日本の小売の平均的な粗利は30%それに比べて、海外の小売の平均は約60%だと言う。
海外に詳しい、コンサルタントが教えてくれたが海外の会社は日本が30%の粗利で会社を成り立たせている理由が良く分からないとの事。この話しをすると『いったい、何を食べているんだ?』と聞かれるらしい。半分冗談だが半分本気で食費を削ってやりくりしているのではないか?と思うぐらい不思議のようだ!
ただ、今回のタイを見て色々考えさせられた。
便利な事が本当に楽なのか?
便利になればなるだけそこには競争が生まれる・・・
競争に最終的な解決があるのか?
世の中の人が全て『足る』を知った時の世界はどの様な世界になるのだろう?
世の中の人が全て『足る』を知るにはどうすれば良いのだろう?
だから、『悟』とか概念が生まれたのだろうか?
本日伝えたい事『センチメンタルな今日この頃!』