今更タイのレポートを書くのは気が引けるが、恐らくここ1ヶ月以内にタイに行かれた人でも少しは役に立つのではないだろうか?
9:30~9:45マックスバリュー
10:00~11:00セキスイハイム住宅展示場
12:00~14:00メガバンナSC
マックスバリュー
【目に留まった事】
①24時間
24時間のニーズがあると言う事!商品ラインナップからすると日本で398円のカマンベールチーズが1200円程度と高い商品も多く存在する。つまり、裕福な所得層。この様な客層には利便性と言うのが受けているのか?どうやら、日本人向けのお店のようだ。
②野菜のラベルを売場でつける。
流通加工の未発達が見受けられる。もちろん、その他の商品はかなり海外製品が多かったので加工されていたが、野菜に関してはまだ、未発達なのが見受けられる。
日本において、輸送量を叩かれまくっている物流会社がこの様な国へ加工などのサービス部分にて入り込むのは可能性があるのではないか?
ただ、いつ進出するかが1番大切だろう!早くに進出し過ぎるとニーズが存在せず、失敗に終わるだろう。
日本に経済成長のどの様な時に物流会社が加工へ注力する会社が出現したのか数値的な根拠があれば、少しはリスクを抑えられるのではないだろうか?
セキスイハイム住宅展示場
【目に留まった事】
①日本円で7000万円の住宅が1人の販売員さんで月に17棟ほど売れている。
日本の感覚で言えば2億円(土地代含まず)の家が商圏はバンコクだけで売れている。年収で言えば2000万円程度の自営業の人が主な客層。
恐らく、粗利1件で2000万円は取れてそう。しかし、この販売員さんには、インセンティブは無い。誰が説明しても売れてしまうからとの事!
②その日に、クロージングする。
展示場は一軒やの隣に、建材の展示場が併設されている。これはまず、家を見学してその場でクロージングし、そのままの流れで建材まで選べる仕組み。約50%の人が展示されている家のままで購入する。2億円もお金を出しているのにオーダーしない。それだけライフサイクルが遅れていると言う事。
③簡単に安くしてはいけない!
我々は競争になれ過ぎている・・・・
競争がない所でも勝手に必要ない競争をしてしまう可能性がある。
価格分の価値の『価値』の設定方法を機能(何が出来るか?)+情報(どう感じるか?)だけだと、その市場の客層の所得に合わせてしまう。従って、コストと言う視点を入れなければならない。
これから行われる、価格競争に備えた価格設定を行わなければならない。
メガバンナSC
【目に留まった事】
ホームセンターのコーナーの使い方がアイキャッチを意識していた。
ホームセンターのコーナーを奥の棚の商品を掲載する事により、お客を奥まで誘導する売場の作り。これは、日本でも1年ほど前に始めた手法。
各国の先進企業の進出により、急速なスピードにてライフサイクルが進んでいる。
元々、途上国は『タイムトラベル』の様な感覚でいた。
つまり、先進国で流行っているものをライフサイクルに合わせて行えば当ると言う認識だった。
しかし、これだけ早くライフサイクルが進むのであれば今から、タイで新しい事をしても15年~20年しか持たない市場だろう!
この15年の算出は、日本のネットショップのライフサイクルのスピードと類似している所から来ている。
ネットショップの場合は今から10年前に始まった商材がもう競争が激しく、トップ企業に現在売上が集中している所だ。恐らく、あと5年以内でどの企業が勝ち組かひとまずは、明確になるだろう!
ネットと実店舗は違うだろう!と思うかも知れないが結局は『何が当っているか』などの情報の速度が、情報の価値が限りなく無料に伴い、圧倒的に速くなっているのを再度今回、肌で感じた。
つまり、これからタイなどの東南アジアを市場として見据えている企業は、あらかじめ15年の寿命として、10年後の競争を視野にいれた参入が必要だろう!
10年後の競争を視野にいれた参入とは、つまり、いくらの価格で参入するか?
競争を見据えて少しバッファーを持った価格にて参入したいが、高すぎると普及しない。
つまり今後、海外への進出をするのであれば、日本を始め各国の先進国の経済成長とライフサイクルのどの時点でどの様な業態が現れたかなどを見比べて成るべく高値での参入が重要だろう。
あと15年の市場。競争を見据えた参入が必要!
本日伝えたい事『タイと自分の成長が恐い!』