2013年5月16日
第3章『業績を上げる社員の作り方』
1節:自立するまでのスピード
【求めるレベルの高さ】
私がこれまで、社員さんが自立していく過程を見の前で見てきた中には2種類存在する。
①私の方が社員さんに求めるレベルが高い②社長の方が社員さんに求めるレベルが高い
①の『私の方が社員さんに求めるレベルが高い』とは、その会社の社長がかなり社員一人一人任せるタイプの方であまり、多くを求めなかった場合。そこで私が社長にかわり、かなり嫌味を言いながら、高いレベルの事を求めていた。
具体的に言えば、1ヶ月前の提案が進んでいない場合に、理由を聞くと
社員さん:『○○の部分が良く分からなくて進んでいないです』
私:『何でそれを私に聞かなかったんですか?』
また、別日にて・・・
社員さん:『○○についてのやり方を教えて欲しいのですが?』
私:『それって、グーグルに聞きましたか?』
また別日にて・・・
社員さん:『○○について、アマゾンに質問しようと思ったのですが連絡先が無いのでどうしたら良いでしょうか?』
私:『えっ!ちょっと待って下さないね。・・・(2分後)ここに連絡先載ってますけど・・・この1ヶ月・・・・これ探してたんですか・・・・』
上記の様に、質問してこずに進捗が遅れれば、文句を言うが、頭使わず質問してくればまた文句を言うというかなり陰険な接し方をしてきた。
また、②の『社長の方が社員さんに求めるレベルが高い』場合とはそのままで私が求めるレベルより、社長が求めるレベルの方が高い場合である。
具体的にどれくらいのレベルを求めていたかと言うと・・・・
25歳の若い女性社員さんに対して・・・
まだ、社会人として働き出したばかりの女性に対して・・・
数字が苦手な女性に対して・・・
社長は毎日以下の様な質問を続けた。
今日の売上は?
利益率は?
販促比率は?
今の利益率と経費から損益分岐点は?
こんな事も即答できずに、どうやって短月黒字にするん?
案の定、その女性店長さんは新規事業の黒字化と言うプレッシャーから会社では意識とは裏腹にご飯がのどを通らなくなった。(朝と夜、会社から離れればご飯がのどを通るのだが・・・)
私は、この会社さんでは一切嫌味は言わなかった。むしろ、ずっとこの社員さんの味方をしていた。
それは、社長が求めるレベルが高過ぎだと感じていたからだ!
このままでは、本当にこの社員さんが潰れて辞めてしまうと思っていたからだ!
しかし、この女性社員さんは辞めなかった・・・
1ヶ月もすればご飯も食べられるようにもなった!
さらに、半年と言う短期間で自立した。通常私が業績を上げるための提案を支援資料と言う形で作成するのだが、この社員さんは自分で私の代わりに自分なりの支援資料を作るようになっていた。
もちろん、言うまでもなくこの会社は昨年売上対比1250%の会社様だ!
どちらのパターンの会社も社員さんは自立しているのだが少しだけ求めるレベルが高い方が早く社員さんは自立している。
ここで、何が言いたいか?やっと本題に入ろう!
人は求め過ぎると潰れてしまう。
しかし、『求めた分だけ』早く大きく育つ!
この、『レベルの高い仕事を求める』と言う事は別の言い方をすれば、『その人を信じている度合いに比例する』と言う事だろう。
つまり、この25歳の女性社員さんについては、完全に私より社長の方が信じてたと言う事。
ただ、この信じると言う部分が非常に難しい。
ただ信じれば良いと言う訳ではなく見極めなければならない。どこまで信じていいか?
つまり、その人を信じる自分の目を信じると言う別の言い方をする事も出来るだろう。
この『見極める目』と『その目を信じる事』とそこからの『社員さんを信じる』事が出来て初めて、適正なレベルを求める事が出来るのだと思う。
次は『絶妙な距離感』についてお話いたします。
本日伝えたい事『嫌味ばかり言っている訳では無いですけど・・・不器用なもんで・・・』