2013年4月26日
第2章『業績を上げる社員の共通点』
1節:その1、良く働く。
【機敏な動きで働く】
私が学生の時、15時頃に少し遅めの昼ごはんを食べに中華料理屋にいった。その店は2階建になっているが、暇な時間帯は2階を閉めて1階だけで営業をしていた。
その1階は席数で言うと20~25席が限界と言うそこまで大きなお店ではなかった。
通常このお店は、昼間は夫婦2人で切盛りしているのだが、私が、お店に入った時は15時と言う人が少ない時間だったのでお母さん1人で店を切盛りしていた。実際にその時のお客さんの数は少なく、3名程しかいなかったと思う。
しかし、私が入ったあと3分くらいすると直ぐに、ラグビー部の様な人達が7~8人と4人組みの会社員が入ってきた。その時点で既に15人以上になっている。
そこから、お母さんの目つきが変わり中華鍋3つを同時に火にかけながらお水を出したり注文を聞いたりのウェーター業務を同時にこなしていた。
私の短い人生の中でこの人を越す程、機敏に働く人は現れていない・・・・
私の思い出はこの辺にして本題に移りたいのだが、実はこの話が少し繋がっていたりする、このお母さんを超える人は未だに出てきていないが、私が『この人は機敏に働くなぁ~!』と感心する人は確率論的に圧倒的に主婦の方だ。
ではなぜ、主婦の方は機敏に働くのか?
その事をずっと考えながら最近、辿り着いた答えそれは、『働く時間の短さ×責任感』だと思う。
様々な社員さんを見ているが私の出会った人の中では比較的女性の方が、責任感が強いと感じる。それに加えて、主婦の人の方が更に責任感が強い気がする。『やっぱりお母さんだからかなぁ』とは思うものの、この辺の論理的な見解はまだ掴めていない。
また、この中華屋のお母さんもそうだか、ピンチになれば人は機敏に働くようだ!そして、パートタイムと言う限られた時間に決められた業務をこなすと言う行為が、一種の緩やかなピンチ状態を発生させているのではなだろうか?
では機敏に働くのはパートタイマーの方だけなのだろうか?
答えはもちろん『否』
ただ、パートタイマーの人の方が確率論的に機敏に働くと言う話をしているだけだ。
では、どの様な正社員は機敏に働くのか?
答えは明快、仕事が多い人に決まっている。
つまり、先ほどの『働く時間の短さ×責任感』と言う言葉は、『1時間辺りの仕事量×責任感』と言い換える事が出来ると思う。
私も長い時間働いているが、結局その日の仕事量は、その日に人として最低限の仕事しか出来ていない。仕事の締め切りに追われていなければ、働いている時間は一緒でも仕事量は少ない。
従って、上司の仕事はまず、部下を仕事で埋め尽くしてあげる事だろう!これをしてあげれば比較的早く育ち、業績を上げる社員に近づくのではないだろうか?
しかし、この様にいつまでたっても上司に仕事をいっぱいにされていては上司しだいで業績を上げる社員にもなるが、逆に上司しだいで成れない可能性もある。
実際に業績を上げている社員さんを見ていると全員自分で仕事を作り、自分で緩やかなピンチ状態を作りだしている人だと言う事に気づく。
この様な事が出来る極稀な人財を私は『業績を上げる事の出来る社員』だと思う。
次は『長時間働く』についてお話いたします。
本日伝えたい事『昼下がりの油断が命取り』