2013年4月20日
第1章『昨年対比1250%の業績の上げ方~概念編~』
3節:その3、遠くを見据えている。どれくらい?
【誰が業績を上げるか?】
本質的に業績を上げる上で、誰が業績を上げるかが非常に重要だ。
日本の99%の会社が中小企業と言う事は周知の事実だと思うがその中でも90%以上の企業が年商2~3億円だと言う事をご存知だろうか?そして、この理由が社長1人で稼げる限界が2~3億円だと言う事をご存知だろうか?
要するに、社長が自分で仕事を取ってきてそれを社員に日常業務としてこなさせるだけでは年商3億円を超える事は出来ない。従って、その社長とまでは言わなくても仕事を生み出す社員の存在が必要不可欠なのである。
これは、コンサルタントと言う視点から業績を上げる上でも非常に重要だと思う。コンサルタントが直接的に関われば関わるだけスピードにおいて限界が生じてくる。
もちろん、我々が直接的にかかわり、代行的な業績の上げ方をすれば大方、予想通りのスピードで業績は上がる。しかし、それでは社員さんの業績を上げる力は付かない。
そこで、私はなるべく支援先に対しても答えを直ぐには提供しない非常にいやらしいやり方で進めている。まずは、業績を上げるポイントをお伝えして、ここをクリアできれば業績は上がりますよ!そのクリアする方法はどうすれば良いと思いますか?と言う形である。
しかし、私にコンサルティングを依頼している企業からすれば、高いお金を払って、自分たちで考えているのであれば意味が無いと感じるのも重々理解できる。
だが、それでもその会社を本気で業績を上げようと思うと上記の様な動きにならざるをえない。
冒頭から話に出てくる昨年対比売上1000%を超える会社様でも部長さんから以下の様な話がでた。
部長:『佐藤さんは質問をすれば直ぐに何でも答えてくれるが質問をしなければ教えてくれない。我々が求めている物はそう言うコンサルティングではなく、どうすれば業績が上がるかの直接的な答えが欲しいのですが・・・!社員を育てようとしているのは分かるが、新しい事業部を立ち上げて現在は毎月赤字を出している状況でそんな悠長な事は言っておれません。』
私:『お気持ちは分かります。だから、今の段階で最も売上を左右する販促関係は私が完全に管理しています。そして、それ以外の業績を上げるうえで、インパクトが少ない所は皆さんに考えていただき、考える癖付けを付けて頂きたいのです!』
上記の様なやり取りは、業績が大きく上がりだすまでの半年間はちょくちょく行われた気がする。
この話の主題である『業績を上げる社員』と言う言い方は『業績が上がる所=社員が業績を上げられる』と言い換える事が出来るだろう。
そして、『業績が上がる所=社員が業績を上げられる様になるまで社長がひたすら我慢した会社』とも言い換えられると思う。
次は『3~5年後のために時間を使う』と言う話
本日伝えたい事『部長との戦いは激しかった・・・今は仲良し!』