第1章『昨年対比1250%の業績の上げ方~概念編~』
2節:その2、スピードが速い。どれくらい?
【やめる時の決断のスピード】
私の支援先で売上の昨年対比1000%を超える企業様の1社で以下の様な事が起きた。
ネットショップを始めたのだが一切売れないと言う自体だ。理由は、明快でメーカーの縛りが強く一切の値引きが出来なかったからである。すると社長からネットショップ立上2ヶ月で『商材を変えても全然かまわないですよ!私はこだわりませんので!』と言ってもらった。
ネットショップを立ち上げる前から、メーカーの縛りが強い事は知っており、販売が難しい商材である事は社長にも伝えていた。しかし、私の予想を上回って売れない事態に毎日眠れない日々が続いていた。
そんな時に社長から、『商材を変えても全然かまわないですよ!』と言って頂いたのは非常にありがたかったのと同時に、どこかで『まだ2ヶ月なのに諦めが早いなぁ』と言う感情があった。これは今から考えると『どこか意地になっている自分がいた』のだと思う。
そして、その時同時に販売していた商材の中で、そこまで注力していないのに売れている商材にシフトチェンジしたのだが、そのお陰で今ではその商材においてネット上ではトップ3に販売するネットショップとなっている。それも立上16ヶ月と言う短さで!
昔から、『見切り千両』と言う言葉は知っていたが、この社長のお陰でその言葉が体の中にすっと入り込み、ふにおとす事ができた。
逆に、これまでに1社だけ本当にネットショップに不向きの支援先が存在していた。社長が店長さんなのだがその人がとにかくパソコンが苦手で私が提案した事を実行できないでいた。従って、業績も上がらず1年が経っていたので私の方から撤退を勧めた。幸い、その会社は本業が別にあり、その本業は順調そのものだったため、そちらの強化に力を使った方が良いと提案させてもらった。
しかし、結局ネットショップの撤退をしたのはそれから1年後の事である。撤退を決めた時にその社長は、本当に良い勉強になったと仰ってくれていたが・・・もっと早く撤退させてあげられていたら損失を最小限にとめられ、更に本業の業績も今以上に上がっていたかも知れない。
などと考えると中々感慨深いものである。
次は『PDCAサイクルのスピード』についての話。
本日伝えたい事『つまらない、意地ほどつまらん、物はなし!』