2013年4月14日
第1章『昨年対比1250%の業績の上げ方~概念編~』
2節:その2、スピードが速い。どれくらい?
【2、チャレンジするかジャッジのスピード】
スピードに関してはここが非常に大きなウェートを閉めている事は言うまでもない。
業績の伸びの遅い企業に何かしらの提案をすると以下の様な会話が始まる。
《パターンA》
企業側:『それを行うと○○の様なクレームが起こらないですか?』
私:『では、○○と言う対応をすれば問題ないのではないでしょうか?』
企業側:『でも、その対応をすれば次は○○のクレームが発生しそうなのですが・・・』
私:『では、○○と言う対応をすれば問題ないのではないでしょうか?』
企業側:『ん~~!本当にそんなに上手くいくのかなぁ~~!』
これに比べて業績の伸びが速い企業に何かしらの提案をすると以下の様な会話が始まる。
《パターンB》
企業側:『それを行うと○○の様なクレームが起こるかも知れないが、とりあえずは○○と言う対応しよう。そして、実際にクレームが起こるのかを検証しよう!そして、本当にクレームが発生した場合は、そのクレームを無くせないかチャレンジしよう。チャレンジしつくしてもクレームが残った際は、その一定量のクレームと全体のメリット(お客様にとっても・企業にとっても)を天秤にかけてそこで始めて続けるかどうかジャッジすればいいか!』
この《パターンB》の企業の場合は、私が提案して数分で行うかどうかのジャッジが決まるが逆に《パターンA》企業の場合は、提案を実際に実施しても問題ないかの検証のための施策を行うので自働的に最短でもジャッジまでに2~3ヶ月はかかり、本当にかかる所では6ヶ月以上もかかる場合もある。
この《パターンA》の意見は比較的、社員さんから出てくる事が多い。これは、ある意味いたし方ない気もする。社員さんからすると新しい事を始めるのはオペレーション的にも新たな負担が増える可能性がある。せっかく通常業務より手間をかけて思っている効果が出なければと思うと上記の様な発言が出る気持ちも分かる。
しかし、視点を変えれば、この様な社員さんには確実に経営者の視点は存在しない。そして、この様な社員さんの発言が通ってしまう事自体に問題がある。
この様なケースの多くは、その事業に本当の決済者(中小企業の多くの場合は社長であり、大きな会社になれば事業部長)があまり深くまでこの事業に入り込んでいない場合が多い。
この『決済者』という言葉はこのケースにおいては『経営者意思のある人』と呼び変えても問題はない。
つまり、経営者意思があり、ジャッジする人がこの事業に深く関わっているかと言う所が大きな鍵を握る。
しかし、次の問題がでてくる。
ネットショップの様な全国大会である市場において競合も、もの凄いスピードで変化してする。その中で自社のスピードもそれに伴い求められる。つまり、決裁者が全てのジャッジを行う事が本当に可能なのかと言う問題だ。
本当に小さな会社で社長=店長であれば可能だろう!
しかし、ネット通販事業部という体制をとる企業にとって全てのジャッジを決裁者行うのは非常に困難だと思う。
実施は、店長がジャッジしてそのジャッジを決済者に報告する。そして、決裁者は、感覚的ジャッジはしても、ある程度店長のジャッジを信じて承認すると言う動きが現実てきだろう。
要するに、社員1人1人が《パターンB》の様な経営者意識をもった人でなければ業績は上がりづらいと言う話しになり、また、ここで初めてこの話の総合的タイトルである『業績を上げる社員』と言う所に繋がっていくのだ。
恐らく、ここまでを読んでいた人からするといつ『業績を上げる社員』の話になるのかとハラハラした方もいるかも知れないが徐々にこのタイトルに近づけて行きたいと思う。
次は、【3、やると決めてからのスピード】についてお話しよう。
本日伝えたい事『やらないと何も始まらない・・・』