2013年2月28日
先日私の支援先に言った時、社長と従業員さんとで以下の様なやり取りが繰り広げられた。
社長:『お前ら働きすぎや!』
その言葉に対して従業員(25歳のうる若き乙女)さんが
従業員:『社長!そんな事言っても、業績上げろって言うくせに働かなくて、どうやって業績上げるんですか?』と反論!
社長:『そう言っても、毎日の様に女の子が夜中の12時超えてメールのやり取りしてるのは普通じゃないやろ!次の日に支障がきたす。しっかりと休養を取って次の日の昼間の能率を上げて業績を上げろ!それに、そんな働き方されたら新しい人が入ってこれない。それでは会社は大きくならない。』
従業員『そんな事言っても、何すれば良いか明確に分かっていて、それを行うには絶対に時間がかかるんですよ!それなら、今頑張って早く目標の業績まで持って行った方がこっちも気が楽なんですよ!』
上記の様にお互いの言い分は平行線をたどっていたので私が仲裁に入ったのだが、この2人のやりとり非常に奇妙だと思わないだろうか・・・・
全く言っている人がアベコベの様だ。
普通は社長から『もっと働け』と言う言葉が発せられて、従業員から『そんなに働けない』と言う言葉が出るはず。
なぜこの様な事が起こっているのか?それは、この会社の従業員さんが自立しているからに他ならないだろう。
自立しているから、何をしないといけないか明確に成っている。だから、指示がなくてもやる事腐るほどある。だから時間をいっぱい使ってしまう。
では、この会社の社員が自立しているのは何故だろう?
さまざま要因が絡み合っているが一番大きいのは、給与体系と責任の持たせ方だと思う。
ここの社長はある一定の業績を達成したら、粗利益の何%は従業員の給与にすると公言している。そして、その業績に行くまでの数字に対する従業員の方へはかなり厳しいと思う。
この様な環境だと頑張れば自分のために成るのが分かり易い。しかし、目標が達成できなかったら怒られるので、上記の様な奇妙なやり取りが行われたのだろう。
この社長は幸せ者だ!こんな従業員さんを持てて!
全国の社長がこんな意識の高い従業員を欲しいと思っている。しかし、ほとんどの社長がこの様な話を聞いても、『そんな人うちの様な小さな会社には来ない』や『こんな田舎には居ない』などと言うだろう。
しかし、この会社は決して大きな会社ではなく、周りはたんぼだらけ・・・駅から会社までは車で10分近く。
人を育てる事は難しいので採用の時点が一番大切だと言うが、その際に重要な視点は『その人が優秀かどうか』や『自立しているかどうか』ではなく、『その人が自立するまで自分が待てるかどうか』じゃないだろうか?本当に雑な言い方をすれば『好きか?』『嫌いか?』だけで良いのではないだろうか?
この1~2年で最も思うのは、『人は変えられない』が『人は変わる』
それまで、本気で付き合えるかどうか?
本日伝えたい事『この会社の従業員さんの社長に対する言葉遣いは悪い(笑)ただ、好きだ』