教育論  ~長所進展法~

2013.01.04

2013年1月3日

今年1発目は、こんな若造が触れて良いのか微妙だが教育について語ろう!

私はゆみこちゃん(母親)から生まれた事に一切感謝はしていない・・・・

頭が良い訳でなければ・・・・

運動神経が良い訳でもなければ・・・・

顔が良い訳でもない!

しかし、ゆみこちゃん(母親)に育ててもらった事は死ぬほど感謝している!

 

ここで話はぶっ飛ぶ!

うちの会社の会長である小山さんが何かの本の中で以下の事を言っていた。

『私は長所進展法を指導先に実践してもらい数々の会社の業績を上げてきた・・・従って、長所進展法は完全にマスターしてると思っていたが・・・自分が船井総研の社長になって3年ほどした時に本当の長所進展法の難しさを知った』的な事を書いていた。

そもそも、長所進展法とは圧縮付加と言う即時業績向上法から派生している物なのなのだが・・・・

圧縮付加とは小売店の売場を3分の2に削る。すると売上げも約3分の2に成ってしまうのだが、こうすると売れているものと売れていない物が分かり易くなるので売れている商品の陳列フェースを広げ、売れていない商品の陳列フェースを狭めていけば、そのうち売上げが戻る。そして、売上げが戻った所で余っている3分の1の売場にこれまで取り扱ってなかった別の商品を陳列すると売上げが1.5倍になると言う即時業績向上法である。

ここからは分かる事は、売れている商品の陳列フェースを広げると言うことはつまり、長所を伸ばせば良いと言うこと!

人は短所に目がいきがちだが、短所是正より長所進展の方が業績が上がると言う事!そして、これは人の教育にも応用できると考えられている。

そして、人の長所を伸ばすためにはその人の長所を見つけてあげその人の自由にさせてあげる。つまり、どうやってその長所を伸ばすかは基本的には何も言わずただ見守ってあげる。何故、何も言わないかと言うと『1:1.6:1.6の二乗』と言う法則の用いているからなのだが・・・・

『1:1.6:1.6の二乗』とは、人は人から指示された時の成果を1とした際に、その指示を自分なりに納得した際の成果は1.6倍になり、さらに自分でその指示自体も考えた際の成果は1.6×1.6倍=2.5倍になると言う法則である。

ここでやっと小山さん話に戻るが・・・・つまり、長所進展を心がけて部下を信じて何も言わないのだが、何も変わらない部下をグッと堪えるのが非常に難しくここに長所進展の真髄が隠れていると言う事を言ってるのだろう・・・・

こう言う話をすると頭の悪い人は自分の苦手から目を背けてしまう。しかし、この長所進展には一つだけ注意点がある。それは、躾マナーレベル以下の短所は是正すべし!と言う事だ!

愛想を振りまくのが苦手だがパソコンを使うのが得意と言う人がいたとして、もしもこの人の無愛想さで周りの人が不愉快になる場合はいくら短所を無視して長所を伸ばせと言ってもこの短所は是正しなければならない。

ここでやっと本題の私の母親であるゆみこちゃんの話に移ろう!

ゆみこちゃんは、私が小学校4年生ごろまでは気が狂っているのかと言う程良く怒る人だった・・・・・

何をしても怒られた・・・・ただ道を歩くだけで怒られた・・・・・

しかし、私も8年も怒られ続ければゆみこちゃんが何をすれば怒るのかやっと分かるようになった!そして、その怒る事さえしなければ何をしても怒られないと言う事に気づき出した。

例えば、午後5時以降に友達の家で遊んでいると怒られるが外であれば23時でも一切起こられない。もちろん、次の日寝坊しないと言うのも含まれるが・・・

上記の様に怒られなくなってからゆみこちゃんの口癖は私が何をやっても『信じてるから好きにしなさい』

私の両親は共にボランティアをしており、お金はあまり稼いでいなかったが毎日働いていたので忙しかった・・・・

だから、子どもながらに『信じている』とは非常に便利な言葉を思いついたな!と思っていた。

私は、両親は私に興味が無いと思っていた・・・だから、『信じている』といって好きにさせてくれているのだと・・・・

しかし、私は自由に出来るこの環境を悪く持っていなかったのでこの『信じている』は両者にとって便利な言葉となっていた・・・・

そんな中、私の高校受験が近づいてきた・・・・私は中学校の3年生だけは勉強をしていた。そして、ゆみこちゃんは私が学区の中で2~3番目に頭の良い学校を受験すると思っていた・・・・

その学校は家から1時間半以上かかる場所であった。しかし、私は学区で1番頭の悪い高校に行く事にした。それは家から近かったのと野球グランドが綺麗だったのと、一番仲の良かった先輩がいたから・・・・

その事を、ゆみこちゃんに話したら『あっそ!』と一言!

さすがに私は『別に良いん?』と聞くと・・・・

みこちゃんは『あんたが決めたんやろ!私はあんたの事を信じているから・・・』

この瞬間初めて・・・・ゆみこちゃんが『本当に自分の事を信じている』事に気がついた。

それから、時は立ち私が大学2回生の時に私の兄が自分の部屋で悪い事をしていた・・・・

その事をゆみこちゃんに伝えた・・・・しかし、2週間たっても変化は無かった・・・

そこで私はゆみこちゃんに『あんたがお兄ちゃんに何も言えへんのやったら俺が言うで!』と言うと・・・

ゆみこちゃんは『いらん事せんで良い・・・あの子はいつか自分で気づくから・・・あんたは黙ってなさい』

小学4年生ぶりに怒られた・・・・

それから、1年程したら兄からゆみこちゃんにこれまで、自分が人生で行ってきた悪さを全て打ち明けてきたそうだ!そして、これから悪さは絶対にしないと誓ったそうだ。

私は15歳の時に気づいた・・・兄は25歳くらいで気づいたのだろう・・・・

母親の偉大さに・・・・

いつ気づくか分からない事をひたすら待ち続ける事の困難さ・・・・

この、人を信じる強さは、同時にその人を信じている自分を信じる強さだと思う。

本日伝えたい事『ゆみこちゃんは別に不細工じゃないよ!綺麗じゃないだけ』

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