11月8日
本日は機嫌が良いのでブログを書こう!
今に始まった事ではないがSPA(生産から販売までを1社で行ってしまう事)の必要性とパワーを最近本当に感じる。
昔から頭の中では『そりゃそうやろ!』と理解していたが、株式会社DAQさんなどの快進撃を間近で見ていると改めて確信している今日この頃。
株式会社DAQとは元々はインターネットのみでTシャツを販売していた企業さんだが2年程前からアイフォンケースを自社で販売しだし、メーカー機能を付加された。この時はまだインターネット上でしか商品を販売していなかったが、今年から大手家電量販店などにも一部のラインナップを卸すようになり、現在では生産が追いつかない程に売れている。
DAQさんの場合は小売→メーカー→小売→メーカー→卸の流れを取っている所に成功の要因があると思う。(もっと厳密に言えば人事組織の部分にさらなる大きな成功要因があると思うがそれを言い出すと再現性のイメージが付きづらいので今回は上記の成功要因の話をしたいと思う)
ここで、話を一度ぶっ飛ばしたいと思う。
良く卸の戦略で取られるの①川上(メーカー)に行くか?②川下(小売)に行くか?もしくは③地域を視点にルートを変えるか?④客層を視点にルートを変えるか?この4つが大きな選択肢だろう。(詳しくは違う回に卸の戦略について書いているので参照して頂きたい)
この時に皆が行きたいのは①川上戦略だろう!しかし、多くは②の川下戦略をとる。
そして、②を取る理由の多くが小売店より価格を下げて売っても利幅を確保できるから・・・
なんと情けない戦略か・・・
なぜ多くは①の川上(メーカー)にならないか?それはリスクがあるからだ。
では、①川上戦略でうまく行く企業とはどの様な企業だろう?
それは、顧客の事を知っている企業だと思う。この事をうちの会社では『顧客密着の最大化』と呼んでいる。
そもそも、マーケティングとは?近未来の顧客の心の動きを予想する事でありその心の動きを予想するには顧客の事をどれだけ知っているかが重要である。
この動きを数字で読み取るために様々な数字をマーケティング会社は抽出して分析するのだが、どんなに数字を集めても最終的には想像するという作業が必要だ(これも確か以前にこのテーマだけでブログを書いているので参照して欲しい)
つまり、顧客に一番近い小売→メーカー→卸の流れを取る事によってSPA企業として成功する確率が上がると言うことが言いたいのだが・・・・
この流れは、あくまでユニクロの流れと同一視しては決していけない。
ユニクロはあくまで、冒頭に述べた卸が小売をして利幅を稼ぐと言う戦略の元、海外で安く作って国内で安くで売っている。しかし、ユニクロは成功しているではないか?と言う声はあるかもしれないが、それは始めたのが早かった事にその価値がある。その当時としては最先端の戦略の元、先行者利益を存分に受けているのである。(これも以前に書いた記憶があるから参照して欲しい)
今更、この様な利幅だけを求めての海外進出は懸命な戦略とは言えないだろう。次期に通用しなくなる・・・・
しかし、DAQさんの凄いところは市場の平均単価よりはるかに高くでもバカ売れしている所である。
一部中国で生産しているラインナップも存在するがそれは中国の方が技術が高い部分も存在するからだ。
DAQさんの場合はTシャツの小売により物を販売する能力を得た後にメーカーになり、小売のノウハウを元に販売する事により顧客との接点を持ち、そこから創った商品を価格競争ではなく拡販する体制が整ってきている。
本日伝えたい事『何だかんだ言っても柳井さん凄い!』