8月27日
本日はネットショップにおける型番商品の販売方法を雑にお伝えしよう。
①最安値!②に最安値でも粗利が取れる商品を見つける③最安値でも粗利が取れるように仕入れ額を下げる。
良く型番商品を販売しているのに価格設定にて粗利率を向上させようとする人がいるがそれで上げられるのは良くて2~3%!しかも、楽天・アマゾンなどのモールでは楽天約1ヶ月アマゾン約3ヶ月は売上を維持できるがそこから大幅に落ち込む事がある。
これは、モール特有のモール内SEOによる所が大きい。モール内SEOとはそのモールごとに上位表示させるための背策を指すのだが価格や売上実績という所が大きなウェートを占めるためである。
つまり、基本的には最安値で販売しなくてはならないと割り切る方が楽である。そして、その最安値でもいかに粗利を取れるかを追求する方がよっぽど効率的な企業努力と言えるだろう。
※ちょっと誤解を生みそうなので加えておくと、最安値=適価と言う表現は店自体にブランド力のない型番商品を取り扱う店にとって、と言う意味なので・・・実際に店自体にブランド力のある所では最安値でなくても売れている。
上記のような発想に立った際に冒頭の②や③の方法にて粗利を改善するのだが今回は②の『最安値でも粗利が取れる商品を見つける』について話をしてみたい。
以前に簡易マーケティング手法として『楽天の売上ランキング』や『仕入先の売れ筋』等を聞くことにより簡易的にマーケティングを行い売れている商品を見つけるという話をしたかと思うがあくまで世の中一般的に売れている商品は価格競争が進み粗利などあまり取れなくなるのは当たり前である。
では、粗利の取れかつ売れる商品を探すにはどうすれば良いだろうか?
その答えは自社のサイトにしか存在しない。自社のサイトの売上を商品別に徹底的に見なければならない。そして、その中で見つけた商品を育てなければならない。
商品を育てるとは?
よく船井幸雄さんが『商品に全力投球しなければならない』と仰っていたがその意味がようやく分かってきた。その一つがこの売れている商品を更に売る方法である。
実際に私のクライアントにおいて平均粗利20%の時に月間5台ほど売れていた粗利32%の商品を①価格②売場(商品ページ)③集客(商品直撃のPPC)④接客(納期やプレゼント等)の視点にて競合を調べる事により最安値でも粗利27%を確保し月間50台を販売するまでに育てた。この様な背策により3ヶ月で平均粗利23%にまで向上している。
しかし、何も私も成功ばかりしている訳ではない。この売れる商品を探す方法としては既に売れている商品を探すと言う方法と既に人が集まっている商品を探すと言う方法がある。上記の事例は既に月間5台売れていた。しかし、サイト内には人が集まっているのに売れていない商品も存在するので月間アクセス300以上にて売れていない商品を上記の様に育てた所、月間販売台数が2台のものは3台に増えたが月間販売台数0台のものはそのまま0台であった。
この様に、人が集まるが売れない商品の特徴としてはデザインが派手で目を引くものが多い。しかし、機能面においてそもそもの価格帯が合っていない事が大きいのではないだろうか!
そこで私が現在クライアントと一緒に行っているのはカテゴリーごとの①最も売れている商品②中堅的に売れている商品③売れ個数3台未満の商品、この商品ごとの①定価②売価③割引率④素材⑤機能数⑥搭載機能(全て)を調べている。こうする事によりどの機能があれば売れるのか?どれくらいの機能が存在すればどのくらいの価格帯にて販売可能なのかが見えてくる。※基本的には1つ機能が増えれば価格帯が1つあがると言われている。
雑な極論として、ネットショップでは、落ちている石ころを1万円で売るのは難しい。
あくまでも売れる商品を更に売るにはどうするのかをとことん追求しなければならない。
本日伝えたい事『このブログを書きつつ少し寂しい気持ちになった。無理だと分かっていてもこれまで売れていない商品をいかに売るか!と言う研究は続けたい』