350年企業は何屋さん?

2012.06.26

6月26日

本日はガス関連機器(ガスコンロなど)をネット上で1番売っているお店にお邪魔した。

この企業様に伺う際にばっちり迷子になった。そこで電話の誘導を元に会社を向うのだが誘導どおり進んでいくとお茶屋さんの駐車場を通り抜けて明らかに私有地を通り抜けて気付けばお目当ての企業が現れていた。

良く話を聞くとこのネットショップの母体はガス会社なのだがそのガス会社の起こりが一番初めに通った1店舗のお茶屋さんだと言う。だから今通ってきた所は間接的に全てその関連会社の敷地なので問題ないとの事。

しかもこのお茶屋さんは1661年創業の350年以上も続く企業だそうだ!

余談を挟んだがこのネットショップの話を聞くと奇跡的に私や私の周りの2~3人くらいのコンサルタントが行なっているようなネットショップの運営を目指されている事にビックリ!

と言うのは、メーカーにヒアリングに行き、『作り手の思い』を記事としてサイトにアップしているのである。小売店としてこの作り手の思いを伝える動きになったのは価格競争による売上アップに飽きたからからだと言う。

どんなにページを作っても型番検索で安いショップに一定量は取られてしまう現実に、ここ2~3年は売上も横ばいで、仕事をしていての『やりがい』を失いそうに成ったので今のような動きになってきたそうだ。

レビューに『サイトの記事を見て心をうたれて買ってしまいました』と言うのが掲載された際にはその記事をメーカーさんに伝えるとそのメーカーが各支店に、そのレビューの記事が回覧されたそうだ。『買い手』と『売り手』と『作り手』の三方が幸せになる試みと言える。

その話をしている時の担当者と取締役の顔が全てを物語っていた。本当に良い試みを行なわれている。

その他にも様々な話をし終えて、また私有地を通り抜けて帰る際にせっかくなので350年のお茶屋さんに寄ってみた。

店内に入ると売場面積の『5分の2』はお茶を販売しているのだがもう『5分の2』は和紙を販売していた。そこで店の人に『この和紙をお客さんは何に利用されるのですか?』と聞くと牛乳の紙パックなどを使って鉛筆立てなどを作った際に飾りとして使用されるそうだ!

『なるほど、利用の仕方は分かったがではなぜお茶屋さんに紙が販売されているのですか?』と聞くと・・・『うちは元々紙屋の方が先なんですよ!』と言うのだ!そして更に聞いていくとどうやら以下の様な流れで今日に至っているようだ。

 

《350年企業の歴史(簡略版)》

初代は元々関所の役人だったが脱サラをして塩の行商になったそうだ!塩を運ぶ際には湿気から塩を守るために紙に包んで運んでいたのだがその内包みの紙を欲しがる人が出てきたので紙の方が軽く行商には向いていたので紙の行商を行ないながら小田原から静岡の方まで売り歩いたそうだ。丁度紙を売り切れる距離にあった静岡でそこまでに稼いだお金でお茶を買い。それを今度は小田原で販売した。この流れからお茶と紙を販売する形が出来上がりそして今日に至るそうだ。

そして、60年ほど前の当主がガスと言う事業に今後を見出しガス事業に至ったそうだ!

しかし、現在のお茶屋さんは本当に様々なものが存在する。例えば『ポストカード』『茶菓子』『筆』『茶器』『和雑貨』

これらは、全てお客様のニーズに応えていったらこの様な形になったそうだ!本来『お茶』も『紙』匂いを嫌う商材のためその他の匂いを出す商材は販売を行なわないのが常識だがその様なつまらない常識よりお客様のニーズに応えているこのお茶屋さんが350年以上続いている事が全ての答えだと思う。

ちなみにお客様からは古くからこの店に来れば何でも揃うと行って頂いているそうだ!つまり、ある一定の顧客層に対しての百貨店なのである。

本日伝えたい事『小田原駅にはダサい格好の学生が多いが多くの人に非常にポテンシャルを感じた』

 

 

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