2月27日
現在、アパレル小売をされている方は商社を挟んでか直接かは別として中国や韓国での仕入れが大半なのではないかと思います。しかし、中国の人件費の高騰や人材不足等の問題によって徐々に生産工場が中国の内陸部やインドネシアに移りつつある流れは感じていると思いますが本日はバングラディッシュの話をしたいと思います。
バングラは中国の次の世界の工場地候補である『チャイナ+1』の1国にあげられています。
現在、GAPやユニクロなどの大手特にヨーロッパ系が多いのですが続々バングラディッシュに工場を構えております。これは、バングラが海に面していると言う点と中国の工員の月収が2~3万円に対してバングラは5千円と未だに安いと言う点。更に失業率が40%を超える豊富な労働力が存在する点によるものです。
簡単に中国とバングラを比較した表を作成したのでご覧下さい。
やはり、地理的な関係とインフラの未発達により納期は中国に劣ってしまいます。従って、いつも安定的に売れる定番商品はバングラ向きで逆に今年の流行に影響を受けるファスト系は中国や韓国更にはテストマーケティングとして日本と言う選択肢がでてくるかと思います。
更に、現状でバングラでOEMを行うのであれば1型の最小ロットが3~5千枚と言うの現状!しかし、一社にてそんなにはけられるお店はなかなか存在しません。
しかし、この最小ロット3~5千枚と言うのは一般論です。日本の商社がバングラの大手工場に依頼した際のロットになります。では、現地の中小企業に頼めばどうなるのでしょうか?あの有名なベンガル語を話す現地の中小企業に頼めばどうなるのでしょうか?
答えは最小ロットが500~になります。
では、なぜこれまで他の日本の企業はこの最小ロット500~で行わなかったのでしょうか?
それは、本来現地の中小企業は小ロット多品種より大手工場からの下請けを行っていた方が簡単でまとまったお金になるから嫌がっていたのです。そして、そこを説得するほど現地に入り込んだ日本の企業が無かったのです。
ここで少し宣伝!この度、我々船井総研ではユニクロなどの世界のトップ企業を相手にしているバングラの大手工場から最小ロット500~から生産可能な中小工場までを見学できるツアーを4月4日~7日にて行いますのでご興味のある方はお声かけ下さい。
とまぁ~~言い事だらけのバングラかと思いきやそうでもないのです。生地としてはデニムやコットンは得意ですがポリエステルなどは苦手で先ほども言ったように価格面においては競争力があるが納期においては競争力は薄れるなど得意不得意があるのです。
つまり、何が言いたいかと言うとこれからは、どこの国で物を作れば良いかと言う話ではなくその単品ごとに生産国を使い分ける時代が来るという事です。
本日伝えたい事『一緒にバングラに行こう!!』