1月29日
昨日は、日本一の敷地面積を持つお祭り用品専門店でありネットショップでも恐らく日本一売っている企業様に行ってきた。
そこにお邪魔すると店のレジのあたりで従業員の方が小さな人だかりが出来ていた。『どうしたんですか?』と聞くと。ひな祭りのお人形の下に敷く敷物に新しく生まれた女の子の名前の刺繍を頼んだのだが刺繍を頼んだ外注先が刺繍する位置を間違えてしまったそうだ。
それを聴いた瞬間『ふ~ん』と普通うに聞き流していたがそれを作り直そうとしたら10数万円かかるとか?
恐らく、このお客様の庭には池は確実に存在すること確信すると同時に人だかりの意味が分かった。純利益で10万円としたら売上で言えば優秀な企業でも100万円以上の売上を立てなければ行けないことに成る。
その時に一人の従業員の方が『〇〇はこの時期ミスが多いですからね』といったことに対して専務が『人のせいにしたらだめだ!こっちの伝え方が悪かったのだから!しかし、これでこれからこの類の仕事を断ってもダメだよ!しっかりこちらが仕様書を書いて伝えれば防げるミスなのだから』と言った。
本当にすばらしいと思う。
ここでびっくりするくらい話しが変わるが、最近貸衣裳や呉服の業界の方と良く会う。
貸衣裳や呉服の業界はいくら方を持ったとしても風前の灯火産業と言わざる終えない。それは、貸衣裳の主な売上を上げる手段が『結婚式・成人式・七五三』など人口の増減の影響をうけるイベントに依存していると言う所と呉服に関しては元々の着物離れに加えて震災後贅沢品の買い控えによりこれまで、大抵どこの町の呉服店も年間100万円以上を購入してくれるお客様を10人以上抱えていてそれで何とか生活していたのだが震災後は、そのお客様の数が3~5人に減ってしまったそうだ。
そこで、最近流行っているのがネットにおいての貸衣裳のレンタル。現在はまだ認知度が低いため1番店で月商1400万円が限界だが粗利率が非常に高いため非常に儲かっている。また昨年のネットレンタルを行っている所に話を聞いても真剣に行われている所はどこも売上が伸びており市場の拡大もヒシヒシと感じている。
なかなか何かの業界に対して影響を与えることは難しいがこのネットにおける貸衣裳であれ非常にマーケティングも遅れており私でもお役にたてるという所から昨年から様々な貸衣裳店の方にネットレンタルを行いませんか?と呼びかけた。
すると、2代目の方は私の話しを聞いて『直ぐに是非やりたいです。』と仰られる。しかし、決まって1週間~2週間後『社長(1代目)がそんな価格が4分の1と言うネットの世界でレンタルすれば現在の実店舗のお客様に対して説明がつかないと言うので・・・』という。
この会話に対して私個人としては言いたいことは山ほどあるがそれはまたの機会にして、この会話の本質は2代目の方は現在の売上の減り方に危機感を感じており新しいことにチャレンジしたいと言う意欲があるのに対して1代目の方は何か新しい事をする事によって現在持っているもの(顧客や信用)を急激に失うのが怖いのだろう。
もっと突っ込むならば、1代目はこれまでに稼いだお金で余生はいきて行けるが2代目は生きて行けないかもしれないと言う危機感の差だとおもう。
しかし、市場が縮小している避けられない事実を前にこの何もしない事は誤解を恐れずに言うのであれば寝たきりの方に管を通して無理やり活かしている延命治療以外の何物でもない。
ここでやっと話が戻るが、だからこそ昨日の専務の言葉は凄い。地元では知る人ぞ知る有名店でもあり失う物いっぱい持っているにも関わらず失敗があってもそのリスクに動じない姿勢。
本日伝えたい事『延命治療はいかんっちゃ!!』